冷えと自律神経
私達哺乳類および鳥類は環境温の広い範囲のもとで体温を一定に保つことが出来る生き物です。
恒温動物または温血動物ともいいます。その他の動物は外気温により体温が変化する、変温動物(爬虫類や魚類)と呼ばれています。
前者を速代謝動物、後者を遅代謝動物、また前者は体温調節の熱源として体内の代謝熱に
依存することから内熱動物、後者は外気温に依存することから外熱動物とよぶようです。
私たち哺乳類の体は、食べたものを胃や腸で消化・吸収し、これをもとに筋肉や内臓などで、体内で常に熱を産生しています。
そして産生された熱は、血液の流れによって全身に運ばれます。
体温調節
体温調節は、脳の視床下部にある体温調節中枢が司令塔となり、熱の産生や放散を増減することによって行われています。
私達が寒い環境にさらされた場合、体温調節中枢は自律神経に皮膚の表面から熱を外に逃がさないようにする指令を送り、必要以上に体温を下げないようにします。
ようするに外気に近い皮膚の毛細血管を細くして血流を減らすことで、皮膚表面からの熱の放散を少なくしています。
また、寒さがおさまらず熱をより多く産生する必要が出てくると、自律神経から指令を受けた骨格筋が収縮し、ふるえを起こすことで熱をつくり出したりします。
この時、胃腸の働きが弱っていたり、過度なダイエットなどで食事制限をしていたりすると、熱をつくるための栄養素を体に供給できないので、熱を十分に作り出すことが出来ません。
逆に体温が上がり過ぎた場合は、皮膚表面に血液を送って過剰な熱を放出しようとします。
自律神経とのかかわり
熱や栄養素を運ぶ血液が少なかったり、自律神経の乱れで血流が滞ったりすると、どちらにせよ体温調節は正常に機能してくれません。
寒いときは体温を上げ、体が冷えているときは体温を下げようという中枢神経や自律神経の働きがうまくいかなくなると、身体に異常を感じるようになり、急に汗をかいたり、冷えやすくなったりします。
とくに、疲労や睡眠不足、ストレスなどがあると、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
自律神経の不調による冷え症は、体温調節のしくみが正常に働かず、(冷やす必要がないのに)体の表面の毛細血管が過度に収縮し、血流量が必要以上に減少して起こります。
また、体は熱の産生量が少なくなると、内臓の温度を一定以上に保つため、血液の温度を下げる手足への血流を減らそうとします。
冷え症の人は体温調節が正常に行われないので、普通の人が寒いと感じない気温でも、季節に関係なく手足や全身などに冷えを感じてしまいます。
解決方法としては
〇バランスの良い食事をしっかり摂り、熱を産むエネルギーを用意しておく(暴飲暴食ダメ)
〇ビール・アイスなどの冷たいものは摂りすぎない(体内から冷えてしまう)
〇リラックスして自律神経を整える(マッサージやお灸が有効)
〇内臓から温めたいので、白湯などを飲み体内から温める(お腹に箱灸も有効)
〇炭酸ガスは体内の血行を良くする働きがあるので入浴剤などを使用しゆっくり温まる(38度程度のぬるめが望ましい)
〇適度の運動により筋肉を動かす(マッサージやストレッチで筋ポンプを回復)
普段の生活改善も必要ですが、あまり頑張りすぎないようにしましょう。ストレスがたまることも乱れにつながりますので…
当院の治療方法
鍼灸・整体 fresh greenでは、マッサージ・はり灸・ストレッチ・マイクロカレント治療(微弱電流で体のイオンバランスを整え、回復力を高める)・筋膜リリース機器などを組み合わせて、効果的に施術していきます。
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