脳に見たものを伝える「視神経」

視神経

視神経は、眼球(網膜)で集められ水晶体を通り、外界から光の情報を脳に伝える神経線維(電線に例えられます)の集まりです。
この電線のもとになる神経細胞は網膜にあって、そこからの情報を伝達してはじめて、「ものを見る」となります。
この時に黒目の部分が開いたり閉じたりして光の量の調整などをします。⇦頑張っているのは「動眼神経」。これは後日・・・

網膜に来た情報を束にしてまとめて、視覚映像として脳の中枢に送る神経が「視神経」です。
右目と左目から1本ずつ伸びる視神経は、途中で交差する際に半束ずつ組み替えが行われ右眼の視覚情報と左眼の視覚情報に分けられます。
その後、片方が大脳の右半球に、もう片方が左半球につながり別々に情報が処理されることで、目で見たものを立体的に捉えられるようになるのです。
片目だけで物を見ると遠近感とかが合わなくなるのはそのためですね。

この視神経に異常が出るのが「視神経症」

片眼、時には両眼の急激な視力の低下や視野の真ん中が見えないといった中心暗点や上または下半分が見えなくなるのが主な症状で、眼球を動かすときの目の痛み、目の圧迫感などを伴うようです。
その中の虚血性視神経症というものがあり、視神経の栄養を与える血管に循環障害が起こる病気です。
高血圧、糖尿病、高脂血症、心疾患、血液疾患などの全身の危険因子が存在します。
日本人では中途失明原因の第一位は「緑内障」
視神経が傷ついていくことで視野がだんだん狭くなっていく病気です。
眼圧(目の中の水圧)が高いと視神経が押しつぶされて傷ついていくといわれています。
傷ついてしまった神経は残念ながら元には戻りません。
ですから、視神経が傷んでいくと視野が徐々に狭くなり最後には失明してしまいます。
早期発見、早期治療を行い、神経がなるべく傷まないようにすることが重要です。
眼圧というのは、房水という水で調整されています。
眼科では作られる房水の量を減らしたり、房水を目の外に流れやすくする目薬をして眼圧を下げるという治療が行われます。
レーザー治療、手術などの方法もありますが、目薬から始めるのが一般的なようです。

もちろん普段の生活が一番大事ですが、ストレスをためすぎたりして体中の力が抜けないと、血圧も上がるし、血液の循環も悪くなります。
脳の中に鍼は打てないですが、視神経に準ずるところや、眼輪筋に施術をすることは可能です。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

また、眼科選びにお悩みの方には
自由が丘にあります「土坂眼科」をお勧めいたします。
ご相談いただければ、院長の成尾麻子医師をご紹介いたしますのでお声がけください

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