下から喉、そして耳 舌咽神経

舌咽神経は喉、舌の後ろ3分1から耳にかけての感覚を担っています。耳神経節を経由し耳下腺への副交感神経線維でもあります。
茎突咽頭筋や咽頭筋上側の運動線維も関係します。(茎突咽頭筋は嚥下を補助し、収縮により喉頭を挙上させます)
舌咽神経が損傷すると、咽頭反射に障害が出ます。
風邪をひいたときの診察で、舌の奥をヘラみたいなもので押されて「オエッ」となりそうな経験をしたことがあると思います。これが咽頭反射です。

他に舌咽神経に何らかの強い圧迫が生じると、神経に異常な信号が伝わり痛みとして感じます。これが舌咽神経痛となります。
何らかの圧迫の原因としては、周囲を走行している血管が脳と神経の間に挟まり神経を圧迫している場合や、神経周囲に発生した腫瘍が圧迫している事などがあります。痛む場所は、喉や舌の付け根のあたりから耳にかけての領域です。扁桃腺の周囲や舌の奥などに刺激が加わると痛みが誘発されるため、会話や食事などの際に発作的に痛みが生じます。舌咽神経痛には「普段はしびれた感じもないのに、突然激痛が走る」といった特徴があります。まれな疾患なので、知っておくだけでも意味があると思います。ちなみに痛みの発生のメカニズムは完全には解明されていません。
完璧な予防対策ではないですが、三叉神経痛の時と一緒で、動脈硬化が進んだ脳血管は、長くなって曲がりくねり、脳神経を強く圧迫する要因の一つとなります。そのため、動脈硬化を抑えるような食生活・生活習慣を心がけることが、ある程度予防につながる可能性はあります。

ストレスを溜め込むと、自律神経を疲れさせて身体が必要以上に緊張して血行不良になります。回復力が低下。疲れも溜まり免疫力低下もおこります。
忙しいと思いますが、自分のメンテナンスの時間を作るのも大事だと思います。
ストレスの原因を人に話して吐き出すだけでも軽減されますよ。

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