等張性筋収縮(アイソトニック)

一定の質量の抵抗を負荷として与え、関節を動かす必要のある運動です。
正確には関節の角度により筋肉の張力は変化するので、等張性ではないようですが、先日の等尺性との対比と思ってください。

運動時に筋の長さが短縮しながら収縮する(求心性収縮)運動と筋の長さが伸張しながら収縮する(遠心性収縮)運動の両方が可能であり多様な負荷運動となります。

等張性筋収縮による筋力増強トレーニング

反復最大負荷により変わります。例えばベンチプレスをギリギリ一回上げられる負荷を「1RM」といい、基準になるようです。
筋力アップには負荷が60%以上必要ということなので、反復可能回数80%の負荷量でトレーニングさせたい場合は,最大で8から10回反復できる回数(つまり8〜10RM)でトレーニングすれば良いことになります。
よくジムなどでギリギリ10回動かせるだけの負荷でやりましょう。と言われるのもこれが理由です。

求心性収縮と遠心性収縮

等張性筋収縮は、さらに「求心性収縮(コンセントリック収縮)」と「遠心性収縮(エキセントリック収縮)」に分けられます。

求心性収縮(コンセントリック収縮)

筋肉が収縮して短くなりながら力を発揮する状態です。
例えば、ダンベルを持ち上げる際に上腕二頭筋が短くなりながら力を発揮する状態がこれにあたります。

遠心性収縮(エキセントリック収縮)

筋肉が伸ばされながら力を発揮する状態です。
例えば、ダンベルをゆっくり下ろす際に、上腕二頭筋が伸ばされながら力をコントロールしている状態がこれにあたります。

等張性筋収縮トレーニングのメリットデメリット

メリット

負荷が数値化しやすいので、先日お話しした等尺性筋収縮(アイソメトリック)と違い、同じ量のトレーニングを繰り返すことができるし、人にも伝えやすい。

デメリット

関節運動によって痛みや損傷がある場合にはおこなえません。
自重やウェイトなど簡単な道具でも実施でき、負荷レベルやその運動速度も自身で選択して運動が可能なトレーニングで古くから多くのトレーニングに関する研究成果が発表されていますが、やり過ぎると関節痛や炎症を助長しやすいため注意が必要です。

注意!
トレーニング時は呼吸を止めないようにしましょう。
止めると血圧が爆上がりしてしまいます。

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