細胞内外の浸透圧調整などの働きをします。
主に食塩(塩化ナトリウム)の形で摂取されています。
成人の体内でナトリウムは、ほとんどが細胞の外の体液(細胞外液)に含まれています。
細胞外液の浸透圧を調節して、細胞外液量を保つなどの役割を持っています。
細胞外液は、生命が発生した原始の海のなごりともいえるもので、0.9%食塩水に近い組成をしています。
人間の身体は多くが水分でできていて、体重に占める割合は成人男子で約60%(女性は脂肪の比率が高くやや少なめ)。
主に水と電解質で組成されています。
そのうち40%は細胞内液、20%は細胞外液として分布しています。
さらに15%が細胞外液の間質液に、5%が血液(血漿)にあります。
細胞は、体内を循環する細胞外液から酸素や栄養素を受け取り、エネルギー消費によって代謝・産生された老廃物を体外に排出することで活動しています。
過剰摂取になると
細胞膜の浸透圧の関係で、水分を体液に溜め込んでしまうので血圧が上がったり、体がむくんだりします。
慢性的なナトリウム過剰摂取は高血圧、胃ガン、動脈硬化といった生活習慣病を誘発します。
不足すると
激しい運動等による発汗などによりナトリウムが欠乏すると、筋肉からナトリウムが奪われて浸透圧が変化し、筋肉に痛みがでたり(攣ったり痙攣したり)する、脱水症状、嘔吐をともなう食欲不振、極度の疲労などの症状があります。
ただ、食塩として日々摂取しているため、不足になることはほとんどありません。
激しい運動後は水だけの水分補給ではなく、ナトリウムも取るようにしましょう。
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