幅広く存在する三叉神経

三叉神経
顔の皮膚と、口の中の粘膜、歯と歯茎の感覚を司る神経が「三叉神経」
皮膚にくまなく分布して、軽くさわった感じ、痛み、熱い冷たいなどの感覚情報のセンサーです。目から上のおでこ、目と口の間のほっぺた、口から下のあごのあたりの3つの領域に分布しています。
三叉神経痛の原因でよく言われるのは、三叉神経に自分自身の正常な動脈が接触するためと言われています。 動脈は心臓からドクドクと送り出される血流により拍動しています。三叉神経痛の原因は、ほとんどの場合、三叉神経に自分自身の動脈が接触するためとのことです。 動脈は心臓からドクドクと送り出される血流により拍動しています。普通の動脈は、最短距離で目的の場所へ血液を送っていますが、動脈硬化がおこると、動脈はだんだん延びてグニャグニャと蛇行するようになります。ねじ曲がった動脈が神経にあたることがあります。 そのあたりの先が三叉神経だと三叉神経痛になるのです。
つまり、動脈硬化が多くの原因で、さらにその原因は、加齢以外に、高血圧、糖尿病、高脂血症など生活習慣病です。 生活習慣病の予防と治療は、万病を予防するために大切です。

ちなみに
花粉症・アレルギー性鼻炎患者さんの鼻粘膜にある肥満細胞(白血球の一種)には、花粉に対するIgE抗体がついています。このIgE抗体に花粉抗原がつきますと、肥満細胞の顆粒が飛び出します。この顆粒の中には様々な物質が含まれていますが、一番アレルギー症状と関係するのはヒスタミンです。ヒスタミンが鼻粘膜の知覚神経である三叉神経を刺激してしまうとくしゃみ反射が起こり、三叉神経を介して分泌線を刺激して鼻水が産生されます。また、ヒスタミンが鼻粘膜の毛細血管に作用して循環障害が起こり、鼻が腫れて鼻づまりが起こります。アレルギー性鼻炎に対するくすりは、これらの反応を抑える薬です。
鍼灸治療では、頭皮の緊張を取ることで自律神経の緊張を緩め、顔周辺の三叉神経の通路にお灸や鍼をすることで過剰反応している神経を落ち着かせるようにします。

もちろん普段の生活が一番大事ですが、ストレスをためすぎたりして体中の力が抜けないと、血圧も上がるし、食べ過ぎちゃったり、血液の循環も悪くなります。忙しいと思いますが、自分のメンテナンスの時間を作るのも大事だと思います。
そんな時少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

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